煙突設置&初火入れ

執筆:代表の息子

いよいよ完成した石窯本体に煙突を取り付け、弱めに薪を焚いてみます。

焼き床と燃焼床から詰め物を取り出し、小さな隙間をセメントで埋めて補修します。次に、前回取り付けた煙突の根元部品に、購入したダンパーを取り付けます。これは熱が煙と一緒に逃げないように、排気量を調節する役割を持ちます。中に円盤状の仕切弁が入っていて、ハンドルを右に回すと排気の通り道が狭まります。

地元の鉄工所、奥原板金様に、6mほどの煙突を設置して頂きました。早速、焚き付けを作って燃焼床に火を熾します。パチパチと木の爆ぜる音が心地よく響き、薪をいくつか足しつつ10分程で、焼き床の内部温度は100℃を超しました。急激に温度を上げるとひび割れが怖いので、今日はこの辺りで様子を見ます。

これから何回か空焚きをしてレンガを火に慣らし、石窯の蓄熱性を高めてから初めて、パンを焼くことが出来るようになります。形は出来上がったけれど、石窯の本当の完成はもう少し先です。なんだか、我が子の成長を見守る親心に近いものを感じます。

後日、耐火モルタルを100㎏注文し、焼き床の外側に6㎝ほどセメントを盛りました。母のアイデアで、祖父が遺した指輪やネクタイピンなどを埋め込み、見た目にも華やかに仕上げます。焼き床の壁を厚くすることで熱が逃げにくくなり、より高い温度まで熱することが出来ます。また、蓄熱性が高まり、火が消えた後もより長く高温の状態を保てるようになります。高い温度でさっと火を通すピザから、低めの温度でじっくり火を通す大型パンまで、幅広い調理をこなせてかつオシャレな石窯の出来上がりです。

白電球からLED照明へ

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